◎おすすめしない第二の人生 


○定年後に起業する際の注意点


定年後の起業で第二の人生を満喫する。多くのシニア世代にとって理想的な環境といえるのではないでしょうか。とくに現代社会ではインターネットの普及によって起業が容易になっています。その気になれば少ない自己資金でも簡単に始めることもできる環境にあります。

 

ただ、この点に関してはメリットばかりがもてはやされている傾向が見られます。老後の生計の手段として役立つ、あるいは生きがいになる、雇われる立場ではなく、自分の意思と能力でビジネスを行っていくことができるといった内容です。

 

しかしビジネスはそんなに甘いものではありません。軽い気持ちで始める前にまず注意点をしっかりと踏まえておきましょう。

 

最大の注意点は言うまでもなく「失敗のリスク」です。貯蓄を切り崩してはじめたものの、まったく採算が赤字続きに陥るケースも少なくありません。

 

とくに定年退職後にビジネスをはじめる場合、夢や理想に駆られてこれまでまったく縁のなかった分野に手を出すケースも多く見られます。もちろん、素人がいきなり手を出して成功するほど甘い世界ではありません。

 

この失敗のリスクに併せて覚えておきたいのが「引き際」。ズルズルと赤字を垂れ流した結果、貯蓄が底をついてしまった、などといったことがないようにしましょう。

 

店舗経営の場合、3年以内に固定客をつかめなければまず成功しません。趣味でやっているから、生きがいのためにやっているから、などと甘い考えはもたず、現実を見据えた上で早めの撤退も必要なのです。

 

失敗すれば家族にも迷惑をかけ、夫婦の危機をももたらす可能性があります。こうした危険性も頭に入れた上ではじめるかどうか、また行うならどの方法にするかを決めるようにしましょう。


出典: 定年後の楽しみと仕事情報




○信用取引の注意点

信用取引とは、自分を信用してもらい、持っている資金以上に株式投資を行うこと」です。

自分の資金や株式などを担保(たんぽ)にして、証券会社からお金を借りて投資することになります。

信用取引のメリットは大きく分けて3つあります。  

1つ目は、「持っているお金以上の取引ができる」ことです。

例えば、現物取引(一般的な取引)では50万円持っているときは、50万円分までしか取引できませんが、信用取引を使えば、最大で3倍の150万円分の取引ができます(レバレッジ効果※)。

うまく取引ができれば、利益は3倍となります。

2つ目は、「株価下落時にも利益を出せる(空売り)」ことです。

普通の株取引では、株価が安いときに買っておいて、のちに株価が上がったところで売ります。

この差が利益になるので、安く買って高く売ることが勝利への近道です!

空売り(信用売り)」は全く逆の発想です。

なんと株価が下がればもうかるのです。



*この取引は売買難度が高く、十分な一般取引での経験がないと多くの損失を招く原因になる。

利益も大きいが損失も大きくなる。

十分な資金が無ければ追証発生時に対応できない場合が多い。


出典: 定年後の投資生活物語




○老後のお金、定年後の資産運用で注意する点

老後の資金を用意するために資産運用をする人は多いと思いますが、特に定年退職時の退職金を運用で増やして老後の生活を楽にしようとしている人は多いと思います。


退職金は1,000万円以上もらう人も多いので、運用がうまくいくと効果も大きいですが、資産運用をする上では注意点もありますので、老後のお金のために資産運用をする人が注意すべき点を見ていきたいと思います。


○老後のお金の資産運用で注意する点

・資金の利用目的を明確にする

・失うと困るお金はリスクにさらさない

・取り返す時間がないことを理解しておく

・リターンの大きな商品はリスクも大きいことを理解する

・老後資金であるかどうかに関わらず、運用するお金を何に使うのかを明確にして使用目的に合わせて運用商品を選択する必要があります。


生活資金や子供や孫のために使うお金として考えているお金をリスクの高い商品で運用してしまうと、運用の結果損失が発生した場合に利用しようと思っていたことにお金を使うことができなくなります。


子供や孫に予定していたお金を使うことができないというのはつらいことですし、生活費をなくしてしまってはどうしようもなくなります。そのためまずは運用するお金を将来何に使うのか使用目的を明確にしないといけません。


お金はたくさんあった方が良いので、できるだけお金を増やしたいと何となく資産運用をする人も多いですが、資金の性格に合わせて運用方針も変わりますので、まずは「そのお金は何に使うのか?」という資金の利用目的や「なくなっても問題のないお金なのか?」を明確にしておく必要があります。


使用目的を明確にした上で、なくしてはいけない生活費などのお金であれば、元本を下回る可能性のあるリスクの高い商品では運用をしないことが賢明です。


また、退職金を運用する場合は定年退職してからの運用になるので、お金が必要になるまであまり期間がありません。期間がないということは仮に損をしてしまったら取り戻すまでの期間もないということですので、退職金が余裕資金だったとしてもその点を理解した上で慎重な運用が求められます。


最後に当たり前ではありますが最も重要なこととして「リスクとリターンは表裏一体である」ということを理解することです。


リターンが大きくリスクが少ない商品にはつい飛びついてしまいますが、リターンの大きな商品にはそれに見合ったリスクが必ずあります。


リスクがないと感じるのはリスクが見えていないまたは隠されている可能性が高く、リスクがわからない状態で投資をするのは一番危険なことですので、リスクのわからない商品には手を出さないようにしましょう。


リスクがないと断言して近づいてくる金融機関や人は信用に値しませんので、ノーリスクハイリターンの商品の勧誘を受けた時点でその人とは距離を置くのが賢明なように思えます。


出典: スッキリ年金&老後のお金




○株式投資で破滅する20の方法     (1から10)

 ・情報の収集を種々雑多な内部情報、風説、知人やタクシーの運転手からの助言に頼る。

・「自分の聞きたい情報」をもっとも信頼する。

・自分の行為を正当化するために情報を歪曲する。

・隣人や他人のすべてが買っていると知ったときに買い、相場が崩れたときに売る。

・誰も市場から排除されたくない。とくに空売りなどしたくない。この理由から、ほとんど常に相場は上昇すると考える。

・断片情報を大量に受け取ることには熱心だが、バランスの取れた情報の確保には決して熱心ではない。

・全体的にバランスをとって株価を見るのではなく、パソコンの画面や相場表で場当たり的に株価を眺める癖をつける。

・エクスポージャー(許容できる最大最悪の損失額)の方針をはっきり決めず。大穴狙いをする。

・利益が出たからといって、長期投資を一週間後に手仕舞う……。

・小数の市場に特化することを選択し、常時そこで取引する。


出典: 定年後の投資生活物語




○株式投資の注意点

■株式投資のリスク

・元本保証されていない

・価格が大きく変動する可能性がある

・最悪紙切れになる可能性がある

・うまく値上がりすると大きな利益を狙うことができる株式取引ですが、当然リスクもあります。


まず元本保証がされている商品ではありませんので、株価が値下がりすると損失が発生する可能性があり元本を下回ることもあります。


株価は取引所が取引可能であれば常に変動しますし、株価が2倍になることもあれば半分以下になることもあるなど大きく価格変動する可能性があります。


預金や債券、保険などと比べるとハイリスクハイリターンの金融商品といえます。


また、企業が倒産したり上場の基準を満たさなくなった場合は上場廃止になり、株式の取引ができなくなったり最悪株式が紙切れになる可能性もあります。


企業の信用リスクがあることになりますので、倒産や不正のないであろう信頼できる企業の株を取引する必要があります。


出典: スッキリ年金&老後のお金




○社債のリスク

・発行体の信用リスク

・流動性が低い

・社債の最大のリスクは発行体の信用リスクです。


社債は発行した会社が破たんして倒産した場合、基本的には元本も利子も受け取ることができません。国が発行する国債であればまず大丈夫といえますが、社債の発行体は一企業ですので破たんする可能性は十分あります。


社債の利率は格付けなど発行体の信用度と償還までの期間によって決まっていますので、利率の高い社債ということはそれだけ発行体の信用度が低いということが言えます。


利率が高い商品は嬉しいですが、社債の場合はなぜそんなに利率が高いのか発行体のリスクを十分見極める必要があります。


また、社債は途中解約したり売却する際には証券会社へ買取をしてもらうことになりますが、証券会社がいくらで買取をしてくれるのかわかりませんし、売却した結果損失が発生する場合もあります。


場合によっては証券会社が売却に応じてくれないこともありますので流動性についてはリスクがあることを理解しておく必要があります。


リスクを把握して適切な投資を行う


社債に限らず老後資金はなくしてはいけない大切なお金です。


余裕資金であれば多少リスクのある商品で運用しても問題ありませんが、それでもリスクのわからない「よくわからない商品」に投資をすることは避けないといけません。


商品のリスクを把握して、そのリスクを自分が許容できるのであればリスクを取ってリターンを狙うというのが資産運用の基本的考え方ですので、「確実にもうかる」などの甘い誘い文句に騙されないように気を付けましょう。


出典: スッキリ年金&老後のお金




○定年後の移住の注意点

★皆夢見る「田舎でスローライフ」はそんなに甘くはない!

「田舎で暮らす」という言葉には牧歌的でのんびりとした雰囲気が感じられ、生き馬の目を抜くような慌ただしい都会とは違った時間の流れを思い起こさせます。

晴耕雨読の自給自足生活を、と定年退職後は田舎で暮らそうと考えている人も少なくないでしょうが、実際にセカンドライフを田舎で送ろうと実践した人に聞けば「悪いことは言わないからやめておけ」という答えが返ってくることもまた少なくありません。

なぜ、せっかく「田舎暮らし」という夢を実現したのにも関わらず諦めてしまうことになるのでしょうか?


★田舎の方が人が冷たい

よく「都会は人が冷たい、人の暮らす場所じゃない」と言いますが、実際には田舎の方が人が冷たく、住み心地も良くないものです。


なぜかというと、都会は田舎から出てきた人の方が多いため集団意識を持つのが難しい分個人の自由が尊重されますが、田舎は地域への帰属意識が高い地元住民が圧倒的に多いため、集団に属さない人間を排除しようという心理が強く働いているのです。

その為、田舎に引っ越してきた新規住民は何時まで経っても「よそ者」扱いの上、どんなに地域に貢献しても同格の仲間として扱われるようになりにくいのです。

もしも「老後は田舎暮らしをしたい」と考えるならば、自分や配偶者の故郷にUターンすることを前提にするべきです。田舎は血縁と地縁が物を言うので、縁のない場所に移住しようと考えるべきではないのです。


★自然が厳しい

「田舎=自然が豊か」という認識は間違いではありません、しかし、自然という存在は山菜などの恵みを与えるだけではなく、毒草や獣など時には命さえ脅かす恐怖を含んでいるものです。

さすがに、田舎に住んだ途端にクマに襲われたりするというわけではありませんが、田舎に行けば行くほど家の中でも虫に悩まされる可能性はどんどん高まっていくのです。


例えば、窓を開けていればハエや蚊など羽根のついた虫は次々に飛び込んでくるし、お風呂やトイレにはどこから入ってきたのか分からないムカデやゲジゲジ、カーテン・洗濯ものにはカメムシ、台所や勝手口にはゴキブリやらカマドウマというように身の回りが虫まみれになりやすいのです。

虫を触るどころか見るのも嫌という人には田舎暮らしは到底勤まらないと言っても仕方ないことでしょう。

また、自然の恵みである山菜も田舎なら取り放題ということはありません。山菜が生える場所は大抵周辺住民が所有していて無断侵入・採取を行ってしまうと村八分にある危険さえあるのです。


★年寄りよりも若い世代に来てほしい

田舎暮らしに憧れる人は若い世代からお年寄り世代まで幅広いものですが、田舎暮らしを実行に移せるのは定年退職して子供に手が掛からなくなった壮年世代が多いものです。

しかし、移住先の住人にしてみれば「年寄り夫婦じゃなくて嫁・婿になる若者に来てほしい」というのが本音なのです。


農村の限界集落化が深刻な問題になっているように、田舎は深刻な若者不足に陥っています。未婚のまま50代を迎える男女も多く、若い男女を都会から引っ張る努力をしている地域も少なくありません。

だから、田舎は定年退職した夫婦ではなく子供が望める若い世代にこそ移住してほしいと願っており、移住者への態度が厳しくなるのです。


★物価はそんなに安くはない

都会の人が田舎暮らしに期待していることに「物価が安いから生活費が抑えられる」ということが言えます。実際、田舎では無人販売所などで質・量ともに良い野菜が低価格で売られていたり、近所からのおすそ分けでいろいろ貰えて生活が助かっているという人も少なくありません。


しかし、物価というものは「田舎に行けば何でも安い」となるわけではなく「田舎に行くほど高くなる」ものもあるのです。それに、田舎では都会と同じようになんでも買えるわけではありません。

例えばガソリンや灯油などはタンカーが入港できる港に近いほど安く、山に行けば行くほど輸送費が掛かるため高くなります。田舎だと大型ショッピングセンターか地元の小さな商店街などが買い先の選択肢になるため、「安いものを選んで買う」「流行のものを買う」ということが難しくなります。


つまり、田舎は食費を抑えられるかもしれませんが服飾費や燃料費・雑費が高くつく可能性が大きいのです。


★田舎でのセカンドライフには下調べ・根回しが必要

このように、田舎暮らしの現実は非常に厳しいものになりやすいと言わざるを得ません。「定年後は田舎に移住したい」と考えることには異論はありませんが、ただ漠然と考えていて定年になったら下調べもなく移住するのは間違いなのです。


田舎への移住は、前もって移住先の状況や必需品などすぐにでもその土地に溶け込めるような下調べをしっかり行っておくことが大事です。そして、移住する日が来たら自治会長などの地元住民のリーダー格に手土産を持っていき「これからよろしくお願いします」と礼を尽くしましょう。こうすることで「よそ者」ではなく「仲間」として引き立ててもらえるというわけです。

このように既に出来上がっている集団の中に飛び込むには、どうすれば受け入れてもらえるかを前もって考え、実行することが大事なのです。


出典: デザイン住宅メイキング